機械設計製図I

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 機械設計製図I
科目番号 0052 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械知能システム工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 配布資料(電子データ)
担当教員 井山 裕文

到達目標

1.3次元モデリングの基礎を理解し、空間的にイメージでき、図面の作成ができる.
2.簡単な3次元モデルのモデリングを通じて,3DCADの基本操作を行うことができる.
3.スケッチから3DCADにより部品のモデリングおよび部品のアセンブリングができる.
4.3次元モデルを通じて,CAE(数値解析)の操作を行うことができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目13次元モデリングの基礎を理解でき、図面を描くことができる.3次元モデリングの図面を描くことができる.3次元モデリングの基礎が理解できず,図面を描くことができない.
評価項目2簡単な3次元モデルのモデリングを通じて,3DCADの基本操作を行うことができる.3D-CADの基本操作を行うことができる.3D-CADの基本操作を行うことができない.
評価項目33次元モデリングからCAE解析を行い,基本概念が理解できる.3次元モデリングからCAE解析を行うことができる.3次元モデリングからCAE解析ができない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 2-1 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 3-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科目では,実際の製品設計での方法論の理解と習得を目指す.具体的には,機械製品の3次元モデリング演習を行う.本校のカリキュラムでは,社会の要求に応じて問題解決の方法を企画し,デザインするための総合科目と位置付けられた科目である.
授業の進め方・方法:
本演習は,3次元モデリングの学習修得のために,製図基礎の応用と機構等の理解力および3DCADの基本操作の修得を目指す.さらに,3D-CADによるモデリング演習および3D-CADの応用操作の修得を目指し,現在主流になりつつある3D-CADによるモノづくりの方法論を習得を目標とする.
注意点:
与えられた課題に対して積極的に自分で考えて取り組むこと.
提出期限までに必ず課題を提出するように心掛けること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 科目の概要を理解する.
なぜ学ぶのかを理解する.
2週 3D-CADの基本操作1 これまでの復習も兼ねて基本的な操作ができる。
3週 3D-CADの基本操作2 平面、曲面を有する3Dモデリングが作成できる。
4週 3D-CADの基本操作3 より複雑な3Dモデリングと、材質の指定を行うことができる。
5週 3D-CADの基本操作4 3Dモデンリング後、質量、重心の位置を求めることができる。
6週 演習課題1-① 与えられた課題の3Dモデリング、質量、重心の位置を求めることができる。
7週 演習課題1-② 与えられた課題の3Dモデリング、質量、重心の位置を求めることができる。
8週 演習課題2-① 与えられた課題の3Dモデリング、質量、重心の位置を求めることができる。
2ndQ
9週 演習課題2-② 与えられた課題の3Dモデリング、質量、重心の位置を求めることができる。
10週 演習課題3 与えられた課題の3Dモデリング、質量、重心の位置を求めることができる。
11週 演習課題4 与えられた課題の3Dモデリング、質量、重心の位置を求めることができる。
12週 演習課題5 与えられた課題の3Dモデリング、質量、重心の位置を求めることができる。
13週 演習課題6 与えられた課題の3Dモデリング、質量、重心の位置を求めることができる。
14週 演習課題7 与えられた課題の3Dモデリング、質量、重心の位置を求めることができる。
15週 小テスト 演習課題1~演習問題7の内容を理解しているか小テストで確認する。
16週
後期
3rdQ
1週 CAE解析の概要
CAEとは何か、その概要を理解できる。
2週 CAE解析の基本操作 3D-CADシステムへのCAEツールのアドインができ、基本操作を学習する。
3週 CAE解析演習1-①
構造解析
CAEを用いて,構造解析を行うことができる.
4週 CAE解析演習1-②
構造解析
CAEを用いて,はりのたわみを求めることができる。
5週 CAE解析演習2-①
アセンブリの構造解析
CAEを用いて,アセンブリモデルの作成と固定の条件、荷重の条件を理解できる.
6週 CAE解析演習2-②
アセンブリの構造解析
CAEを用いて,アセンブリモデルの構造解析を行うことができる.
7週 CAE解析演習3-①
アセンブリの構造解析
CAEを用いて,固有振動数を解析するにあたりその基本概念を理解できる.
8週 CAE解析演習4-①
流体解析
CAEを用いて,流体解析のためのモデリングができ、各条件設定ができる.
4thQ
9週 CAE解析演習4-②
流体解析
CAEを用いて,流体解析ができ,その結果をまとめることができる.
10週 CAE解析演習5               熱解析 CAEを用いて,簡単なエンジン周辺の熱流体解析ができる.
11週 CAE演習問題1               はりのたわみ解析 CAEを用いて,はりのたわみ解析ができ,理論値との比較,解析結果との誤差を求めることができる.
12週 CAE演習問題2                 固有振動数 与えられた課題の3Dモデリングができ,固有振動数をCAEにより求めることができる.
13週 CAE演習問題3-①              熱流体解析その1 与えられたアセンブリモデリングにおいて,熱流体解析の条件設定ができ,計算モデルでの解析ができる.
14週 CAE演習問題3-②              熱流体解析その2 熱流体解析において,各自で考えた問題について解析し,その詳細を説明できる.
15週 課題の提出チェック 期限内に課題を仕上げ,締め切りを厳守することができる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図図面の役割と種類を適用できる。3
製図用具を正しく使うことができる。4
線の種類と用途を説明できる。3
物体の投影図を正確にかくことができる。3
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。3
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。3
部品のスケッチ図を書くことができる。3
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。3
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。3
機械設計標準規格の意義を説明できる。2
許容応力、安全率、疲労破壊、応力集中の意味を説明できる。2
標準規格を機械設計に適用できる。2
ねじ、ボルト・ナットの種類、特徴、用途、規格を理解し、適用できる。2
ボルト・ナット結合における締め付けトルクを計算できる。2
ボルトに作用するせん断応力、接触面圧を計算できる。2
軸の種類と用途を理解し、適用できる。2
軸の強度、変形、危険速度を計算できる。2
キーの強度を計算できる。2
軸継手の種類と用途を理解し、適用できる。2
滑り軸受の構造と種類を説明できる。2
転がり軸受の構造、種類、寿命を説明できる。2
歯車の種類、各部の名称、歯型曲線、歯の大きさの表し方を説明できる。2
すべり率、歯の切下げ、かみあい率を説明できる。2
標準平歯車と転位歯車の違いを説明できる。2
標準平歯車について、歯の曲げ強さおよび歯面強さを計算できる。2
歯車列の速度伝達比を計算できる。2

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合20800000100
基礎的能力20800000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000