信頼性工学

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 信頼性工学
科目番号 0035 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子情報システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 自作プリント、電子技術者の信頼性工学(総合電子出版社)、信頼性工学(コロナ社)
担当教員 西村 勇也

到達目標

(1)技術開発・製品開発を行う上で必要な高信頼性の設計について基本的な考え方を理解し説明できる。
(2)未然に故障や事故を防止するための信頼性解析ツールであるFTAやFMEAについて理解し説明できる。
(3)信頼性と国際規格(ISO9001のPDCAサイクル、ISO14001のリスクマネジメント)について理解でき説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1信頼性設計(信頼性解析による設計法)について説明できる。信頼性設計(信頼性解析による設計法)の基礎について説明できる。信頼性設計(信頼性解析による設計法)について説明できない。
評価項目2FMEA(故障モード・影響解析)(信頼性を作り込む手法)について説明できる。FMEA(故障モード・影響解析)(信頼性を作り込む手法)の基礎について説明できる。FMEA(故障モード・影響解析)(信頼性を作り込む手法)について説明できない。
評価項目3FTA(フォルト(故障)の木解析)(信頼性の問題の未然防止)について説明できる。 FTA(フォルト(故障)の木解析)(信頼性の問題の未然防止)の基礎について説明できる。 FTA(フォルト(故障)の木解析)(信頼性の問題の未然防止)について説明できない。
評価項目4国際規格(ISO9001のPDCAサイクル、ISO14001のリスクマネジメント)について理解でき説明できる。国際規格(ISO9001のPDCAサイクル、ISO14001のリスクマネジメント)の基礎について理解でき説明できる。国際規格(ISO9001のPDCAサイクル、ISO14001のリスクマネジメント)について理解でき説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
将来企業での生産活動に従事する際に必要な信頼性工学の基本的知識を学ぶこと。
特に生産現場の品質管理及び安全管理の基本となる信頼性確保のための、基本知識及び信頼性特性値の算定方法等の学習、更にその生産現場での管理手法の習得を目指す。
※実務との関係
この科目は企業で回路設計を担当していた教員がその経験を活かし、開発プロジェクト中の信頼性試験・品質保証などについて講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
【評価方法】学期末の筆記試験および課題レポートで評価する。
【総合評価】学期末試験(80%),及び授業中の課題(20%) によって評価を行い, 得点率60%を目標達成とする。
注意点:
1単位当たり30時間の自学自習が求められる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
Introduction
ガイダンス シラバスの記載事項を確認、及び授業概要(授業目的・視点を踏まえて)について解説
2週
品質と安全と信頼性について
Quality, safety and reliability
品質と安全と信頼性の関係について説明できる。
3週 信頼性の基本(1)
Basic of reliability
信頼性の基本(1)(信頼性特性値、部品・機械の信頼性)について説明できる。
4週 信頼性の基本(2)
Basic of reliability
信頼性の基本(2)(寿命の考え方、アベイラビリティ)について説明できる。
5週 信頼性管理活動
Reliability management activities
信頼性管理活動(信頼性を効率よく作り込む)について説明できる。
6週 信頼性設計
Reliability design
信頼性設計(信頼性解析による設計法)について説明できる。
7週 FMEAの概要
Overview of FMEA
FMEA(故障モード・影響解析)(信頼性を作り込む手法)について説明できる。
8週 FTAの概要
Overview of FTA
FTA(フォルト(故障)の木解析)(信頼性の問題の未然防止)について説明できる。
2ndQ
9週 信頼性評価のための各種試験法
Various test methods for reliability evaluation
信頼性評価のための各種試験法(加速試験、スクリーニング、デバギング等)について説明できる。
10週 信頼性データ解析の各種手法(1)
Various methods of reliability data analysis
信頼性データ解析の各種手法(1)(指数分布を用いた解析)について説明できる。
11週 信頼性データ解析の各種手法(2)
Various methods of reliability data analysis
信頼性ダータ解析の各種手法(2)(ワイプル分布を用いた解析)について説明できる。
12週 信頼性データ解析の各種手法(3)
Various methods of reliability data analysis
信頼性データ解析の各種手法(3)(累積ハザード関数を用いた解析)について説明できる。
13週 信頼性と生産管理
Reliability and production control
信頼性と生産管理(生産管理の基礎と実務)について説明できる。
14週 信頼性と国際規格
Reliability and international standards
信頼性と国際規格(ISO9001におけるPDCAサイクル)、(ISO14001におけるリスクマネジメント)について説明できる。
15週 定期試験 学修した問題を解くことが出来る。
16週 定期試験の答案返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験レポート合計
総合評価割合8020100
基礎的能力502070
専門的能力30030
分野横断的能力000