日本語作文

科目基礎情報

学校 沖縄工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 日本語作文
科目番号 1026 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報通信システム工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 文字・語彙:どんどんつながる漢字練習帳初級(アルク)、日本語総まとめN5,N4,N3(ask)
作文:みんなの日本語初級やさしい作文(スリーエーネットワーク)、初級からの日本語スピーチ(凡人社)、教師自作のプリント
担当教員 玉城 梓,サビケ 理奈

到達目標

1.部品を見つけ、知っている漢字とのつながりを考え、意味を推測できるようになる。
2.日常生活に問題ない範囲の文章が書けるようになる。
3.日本や自分の国・社会・文化に関する特定の話題について書き、スピーチができるようになる。


ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
知っている漢字とのつながりを考え意味を推測できるようになる。漢字をみてその漢字の部品を読み取り、知っている漢字とつながりを考え、意味を推測できる。漢字をみてその漢字の部品を読み取り、知っている漢字とつながりを考え、意味をある程度推測できる。左記に達していない。
日常生活に問題ない範囲の文章が書けるようになる。日本語でまとまった内容の文章を書くことができる。日本語である程度まとまった内容の文章を書くことができる。左記に達していない。
日本や自分の国、社会、文化に関する特定の話題についてまとまったスピーチを書き、発表できるようになる。自然な日本語で日本や自国の文化などを紹介することができる。日本語で日本や自国の文化などを紹介することができる。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1年次留学生を対象とした作文の授業である。日本語で文章を書く力を養い,後期では日本や自分の国・社会・文化に関する特定の話題について書き、スピーチができるよう、少しずつ難易度をあげながら課題に取り組んでいく。また,日常生活や授業を受ける際に理解しておくべき漢字や熟語表現についても学び,それらを使って整った文章が書けるようになるよう練習を重ねていく。
授業の進め方・方法:
授業の進め方
【前期】
45分 漢字:PPTで漢字の書き順や意味を学ぶ→自分で書いてみる→練習問題を解く→漢字ゲーム
45分 作文:テーマの導入→テーマについてみんなで意見を言う→自分の意見をまとめる→書く→発表

【後期】
後期の7週目まで
45分 JLPT N3語彙・漢字:Quizletやカードで言葉の意味や読み方や書き方を自分で勉強する→練習問題を解く→まとめクイズ
45分 作文:テーマについてみんなで話し合う→テーマについて自分の意見をまとめてスピーチの原稿を書く→発表

後期の10週目から
90分 作文:1週間前に書いたスピーチの発表→他者の発表を聞いて意見を述べる・相互評価→新テーマで学ぶ語彙の読み合わせ→新テーマについて話す→新テーマについて自分の意見をまとめてスピーチの原稿を書く

授業方法
手書き・PC
       

注意点:
1.開講後、学習者の日本語力に応じ、授業計画・内容を変更することがある。
2.15分遅刻したら欠席とみなす。
3.課題提出期限を守ること。提出期限が過ぎたらー1点

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
漢字:第1課
作文:「自己紹介」
・この授業で行うことをガイダンスし、学習内容を把握する。
・「人、立」の部品の漢字の読み書きができるようになる。
・作文の書き方のルールを理解することができる。
・印象に残るユニークな自己紹介文を書くことができる。
2週 漢字:第2・3課
作文:「私の国・町」
・「イ、ヒ、目、口」の部品の漢字の読み書きができるようになる。
・あまり知られていない自国のことについての紹介することができる。
3週 漢字:第4・5課
作文:「プレゼント」
・「心、言、止、攵」の部品の漢字の読み書きができるようになる。
・発見の「と」をつかって、今までもらったプレゼントの中で、一番もらって嬉しかったものを書くことができる。
4週 漢字:第6・7課
作文:「旅行」
・「宀、亠、广、子、女、母」の部品の漢字の読み書きができるようになる。
・まず・次に・それから」と手順表現をつかって過去に行った旅行について書くことができる。
5週 漢字:第8・9課
作文:原稿用紙の書き方
   発表する時の注意
・「門、囗、手、又、耳」の部品の漢字の読み書きができるようになる。
・原稿用紙の書き方がわかる。
・発表するときにどのようなことに注意したらいいのかがわかる。
6週 漢字:第10・11課
作文:「もし私が~たら」
※原稿用紙を使って書く
・「寸、⺘、⺕、日、夕」の部品の漢字の読み書きができるようになる。
・仮定法を用いて、作文を書くことができる。
7週 漢字:第12
作文:である体
・「木、⺾」の部品の漢字の読み書きができるようになる。
・「である体」と「です・ます形」の違いが理解できる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 漢字:13課
JLPTN4模擬1
・「生、⽲、ム」の部品の漢字の読み書きができるようになる。
・JLPTN4の問題形式を知ることができる。
10週 漢字:14課
JLPTN4模擬2
・「力、田」の部品の漢字の読み書きができるようになる。
・JLPTN4の問題形式を知ることができる。
11週 漢字:第15・16課
作文:「趣味」
・「⺡、雨、弓、矢、刀」の部品の漢字の読み書きができるようになる。
・接続詞をうまく使い自分の趣味について書くことができる。
12週 漢字:第・17課
作文:「日本でびっくりしたこと」
・「牛、貝、𠆢」の部品の漢字の読み書きができるようになる。
・日本に来て自分が体験したことを書くことができる。
13週 漢字:第18・19課
作文:「半年後の自分へ」
・「儿、欠、耂、糸、主」の部品の漢字の読み書きができるようになる。
・自分が半年後どうなっていたいのか予想して自分自身に手紙をかくことができる。
14週 漢字:第20・22課
作文:「私の夢」
・「⻌、車、⼻、肉、示」の部品の漢字の読み書きができるようになる。
・日本語学習の目的や目標について書くことができる。
15週 漢字:第21課
作文:「はがき」
   縦書き
・「鳥、⾫、方」の部品の漢字の読み書きができるようになる。
・お世話になっている先生に暑中見舞いを書くことができる。
16週 前期期末試験
後期
3rdQ
1週 語彙・漢字:JLPT N3
作文:「まつり」
・JLPTN3の問題形式を知ることができる。
・タイの祭りを紹介し、日本にどのような祭りがあるのか調べることができる。
2週 語彙・漢字:JLPT N3
作文:「地理・民族・宗教」
・JLPTN3の問題形式を知ることができる。
・タイの地理・民族・宗教について紹介することができる。
3週 語彙・漢字:JLPT N3
作文:「観光」
・JLPTN3の問題に慣れる。
・タイの観光資源を紹介することができる。
4週 語彙・漢字:JLPT N3
作文:「歴史」
・JLPTN3の問題に慣れる。
・タイの歴史を紹介することができる。
5週 語彙・漢字:JLPT N3
作文:「私の国と日本の関係」
・JLPTN3の問題に慣れる。
・政治、経済、文化などの視点から、タイと日本の関係を調べ、紹介することができる。
6週 語彙・漢字:JLPT N3
作文:「産業と貿易」
・JLPTN3の問題に慣れる。
・タイの産業、貿易の状況を紹介することができる。
7週 語彙・漢字:JLPT N3
作文:「経済と人々の生活」
・JLPTN3の問題に慣れる。
・タイの経済事情を紹介することができる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 JLPTN3模擬 ・JLPTN3の問題に慣れる。
10週 作文:「習慣の違い」 ・日本と自国の習慣の違いについて書くことができる。
11週 発表:「習慣の違い」
作文:「教育の問題」
・「習慣の違い」についてクイズを出しながら発表することができる。
・日本の教育問題を理解し、自国と比較することができる。
12週 発表:「教育の問題」
作文:「日本(日本人)のイメージ」
・「教育問題」についてグラフや表を用いて発表することができる。
・日本(人)と沖縄(人)の違いや、日本に来る前にイメージしていた日本(人)と、現実はどう違ったのか書くことができる。
13週 発表:「日本(日本人)のイメージ」
作文:「人間関係」
・「日本(日本人)に対するイメージ」について発表することができる。
・自国の人間関係を表すことわざや、表現を使って書くことができる。
14週 発表:「人間関係」
作文:「社会問題」
・「人間関係」について発表することができる。
・インパクトのあるスピーチの始め方ができる。
・コンセプトマップを作成することができる
・世界で起こっている社会問題を理解し、例をあげて説明することができる。
15週 発表:「社会問題」
作文:「1年の振り返り・今後の目標」
・「社会問題」について発表することができる。
・1年を振り返り、どんな経験をし、どんなことができるようになったか、そして今後の目標について書くことができる。
16週 後期期末試験
スピーチ「1年の振り返り・今後の目標」
・1年を振り返り、どんな経験をし、どんなことができるようになったか、そして今後の目標について発表することができる。

評価割合

試験技術文章作成発表相互評価課題態度合計
総合評価割合252520101010100
基礎的能力252520101010100