到達目標
移動現象の基礎、特に熱移動に関する基礎知識を習得する。フーリエの法則、フィックの法則、伝熱係数を理解し、応用できること。また腐食と防食の原理を理解し、構造材劣化対策を考察できるようにすること。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
熱流束の基礎 | 担当教員の助言なしに、伝熱の原理・特性を説明でき、熱流束解析を行える。 | 教科書等を参照しながら、伝熱の原理・特性を説明でき、熱流束解析を行える。 | 担当教員の助言、教科書等を参照しても、伝熱の原理・特性を理解していない。 |
腐食・酸化還元反応 | 担当教員の助言なしに、腐食の原理・特性を理解し、酸化還元反応との関連を考察できる。 | 教科書等を参照しながら、腐食の原理・特性を理解し、酸化還元反応との関連性を説明できる。 | 教員の助言、教科書等を参照しても、腐食の原理・特性がわからず、酸化還元反応との関連を理解できない。 |
| | | |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
物質工学の中で、移動現象論と電気化学の境界領域にある分野について講義を行う。実社会においては、構造物内の熱伝導・熱伝達により、構造材の強度に影響を及ぼし、劣化の原因ともなりうる。また物質の移動現象も基礎素材の製造、加工法に直結することから、これらの原理を学びながら、移動現象の基礎を理解することを目標とする。さらに、構造材の劣化は、腐食によっても生じることから、腐食の要因、対策である防食についても基礎的知識を学習する。
授業の進め方・方法:
熱移動現象の基礎力を構築するとともに、基本的なイオン、酸化数、酸化還元反応式について復習した後、腐食と防食の原理、応用について学ぶ。授業では理解度を深め、レベル向上を図るため演習問題を随時実施する。
注意点:
低学年で学んだ「化学」「物理」が基礎となる。特に防食法を学ぶには、酸化数や酸化還元反応の理解が重要である。計算問題も扱うので、電卓を必ず持参すること。授業では理解度を深め、レベル向上を図るため演習を随時実施するので、理解を深めるよう、努力すること。
成績は到達度試験80%、課題・宿題等を20%として評価を行い、総合評価を100点満点として、60点以上を合格とする。答案は採点後返却し、達成度を伝達するので、自分の到達度を把握し、さらに理解を深めるよう、努力すること。
自学自習は到達度試験にて評価する。
(補充試験の場合は、試験の点数のみで合格となる。)
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
流束と収支 |
移動現象の基礎、レイノルズ数を理解する
|
2週 |
伝熱の基礎 |
熱の移動機構を理解する
|
3週 |
伝導伝熱1 |
1次元のフーリエの式を理解する
|
4週 |
伝導伝熱2 |
円筒座標系の熱伝導速度を理解する
|
5週 |
対流伝熱1 |
伝熱係数について理解する
|
6週 |
対流伝熱2 |
熱貫流係数について理解する
|
7週 |
腐食と防食、表面処理 |
イオン化傾向、めっきについて理解する
|
8週 |
到達度試験 |
|
4thQ |
9週 |
|
|
10週 |
|
|
11週 |
|
|
12週 |
|
|
13週 |
|
|
14週 |
|
|
15週 |
|
|
16週 |
|
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 化学(一般) | 化学(一般) | イオン化傾向について説明できる。 | 3 | |
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 課題・宿題 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 0 | 20 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 0 | 0 | 20 | 0 | 0 | 60 |
専門的能力 | 40 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |